キャリアコンサルタントの試験内容について
キャリアコンサルタントの試験内容について
キャリアコンサルタントの試験内容は学科試験と実技試験の2つに分かれており、両方に合格すると資格を取得できます。
まず学科試験は、職業能力開発促進法・その他関係法令に関する科目と、キャリアコンサルティングの社会的意義・理論・実務・倫理と行動に関する科目です。
四択のマークシート問題が50問で、100分で解答します。
合格基準は、100点満点で70点以上となっています。
そして実技試験は、論述と面接の2種類があります。
論述の試験時間は50分で、事例記録を読み設問に解答する記述式です。
キャリアコンサルタントの対応が異なる望ましい事例と望ましくない事例が示されており、事例の違いや応答の正しさなどが問われます。
この論述は配点の40%以上の得点が必要となります。
また、面接試験は15分のロールプレイと5分の口頭試問です。
ロールプレイはキャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や身だしなみなどがチェックされ、口頭試問ではロールプレイで行ったキャリアコンサルティングについて試験官から質問されます。
面接は態度・展開・自己評価という評価区分で、こちらも40%以上の得点が必要となっています。
キャリアコンサルタント試験の難易度はどれくらい?
キャリアコンサルタントは国家資格の一種ですが、他の国家資格と比べて合格率は高めです。
2022年8月に発表された第20回キャリアコンサルタント試験の合格率は学科が77.9%、実技が60.2%となっています。
この数字は過去の試験と比べて特別高いわけではないので、キャリアコンサルタント試験の難易度はそこまで高いものではないと言えるでしょう。
ただし、毎年3人に1人程度は不合格となっているので、養成講座などでしっかりと学んでおくことが大切です。
また、キャリアコンサルタント試験は、キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会の2団体で実施されています。
これら2団体では実技試験の内容に違いがあり、毎年合格率に若干の差は生じているものの、常にどちらか一方が合格しやすいということはありません。
一方で、出題傾向はあるので、しっかりと学ぶだけでなく過去問を参考に自分に合った方の団体で試験を受けることが合格に近づくポイントと言えるでしょう。